私の名はターチヤ。



国王が病気になり、

直属の兵であった私に

指令が下った。



隣国の薬屋でしか手に入らない

"ジャステァ薬"を

買いに行くようにと。



値段も高く、材料となる

ジャステァ草の数が

年々減ってきていて、

今では貴重なっていた。

在庫も残り少ないと・・・





しばらくして薬屋に着くと、

運よく在庫があり、

買うことができた。

預かった金貨でわずか2粒

ではあったが・・・



早く、国王の待つ城まで

戻らねばならない!





急いで、来た道を進んだ!

しかしその途中、

2人組の盗賊に

絡まれてしまう!!

金のないのがわかると、

すぐに薬を狙ってきた!

ジャステァ薬は高く売れる!





兵士ではあるが、

取り立てて腕が立つ

わけではない。しかし

ここは、命にかえてでも

この薬を守らねば!!



襲ってくる

2人組の盗賊は、

大剣を振りかざしてきた!

それは私の太股をとらえた!!

突き刺さる・・・そしてもう

1人の大剣も!!





しかしその時、

1人の戦士が割って入って来た!

銀色の鎧に

身を包んだその男は、

あっという間に

2人を退けてしまった!!



逃げていく盗賊を見て、

私も安堵した・・・。





しかし

その戦士の鎧の隙間から、

血が流れていた!





戦士は

町外れのモンスター討伐を

終えたところだった。

しかしモンスターは

始末できたが、その時

キズを負ってしまい、

ここで体を休めていたのだと。

だが、私が

襲われているのを見ておれず、

キズもかえりみないで

助けてくれたのだ!





その助けてくれた戦士は、
私の姿を見て

話しかけてきた。

「この道は

隣国へとつながる一本道。

そこを国王直属の兵士が

歩いているとなると、

何かの指令を

受けてのことだなとな。

さぁ、急ぎなさい!」



こちらの状況を理解してくれ、

私は再び城へと急ぎ・・・





「ううぐぅ・・・」

しかし、その戦士のキズは

かなり酷い様子!このまま

放って置くことなどできない!

・・・命懸けで

私を助けてくれたのだから。





それに、ちょうどここには

ジャステァ薬が2粒ある!




・・・しかし、私も足を

ケガしてしまっている・・・

仮に私自身が途中で

力尽きでもしたら、

ジャステァ薬は国王まで

届かなくなってしまう・・・





いま2人で飲んで

城まで戻り、

今回の事を話すか・・・

それとも残念だが・・・

ここは任務を優先するか・・・





ターチヤは

どちらを選ぶのだろう・・・

あなたはどちらを選ぶ!?