青い蝶



「あ。傷口は……───」


引き止めようとしたけど、すぐにデコピンされた


「イタッ!!」
「そんなんでへこたれるほど俺は弱くありません。心配すんな」


陽介は傷口をポンと叩いて、断固として「大丈夫だ」と言い張った

そして。彼が部屋を出ようと、ドアに手をかけたら不意に止まった


「美里。」
「ん?」
「サンキュー。・・・・」


振り返りはしなかったけど、ちょっと照れくさそうに言ったように聞こえた



「……気にすんなってっ!」


だから、ニシシと笑って言い返した。
そして、つられたように陽介も少し笑って部屋を出た。