今まで眠気と戦っていたから、変な顔になってないかな?


気になって自分の頬に触れる。


「今日は菜月が1人で案内してあげる?」


亜耶が耳元でそんな事言ってくるので、あたしは慌てて首を振った。


川上君と2人きりだなんて、心臓がもたない。


それに今朝栞理に釘を刺されたばっかりだ。


「亜耶も一緒じゃないと無理!」


そう返すと、亜耶はクスッとおかしそうに笑った。


「じゃ、今日もみんなで行こうか」


亜耶はそう言いあたしはホッと胸をなで下ろしたのだった。