家に帰って横になると、今度は朝まで目覚める事なく眠る事ができた。


目が覚めてスマホを確認するとラインメッセージが届いていて、あたしは慌てて確認した。


《無事に帰ったよ!》


《菜月から着信が沢山あったんだけど、取れなくてごめんね! なにか急用だった?》


いつも通りスタンプ付きでそんなメッセージが入っている。


なにも変わらないそのメッセージにあたしは違和感を覚えた。


昨日の様子はただ事じゃなかったのに、それが全く感じられない。


でも、とにかく亜耶からの返事はあった。


あたしはその事にホッと胸をなで下ろした。


話は今日学校でゆっくり聞けばいい。


ラインで聞いて会話文が残るのは嫌かもしれないしね。


あたしはそう思い、スマホをカバンに入れたのだった。