栞理はあたしのベッドで30分ほど横になっていると、体調が戻ったようで起き上がった。


「もう大丈夫?」


「うん、ありがとう」


顔色も戻ったし、本当に大丈夫そうだ。


「家まで送って行こうか?」


「大丈夫だよ。ここからなら近いし」


そう言い、栞理はバッグを手に持ち立ち上がった。


「じゃあ、途中までね」


あたしはそう言い、栞理と一緒に家を出たのだった。