「女に暴力って、暇なんですね。先輩。




暇ならもっとすることあるんじゃないんですか?」




私は一瞬で恋に落ちた。




モデルのような顔立ち。




高い身長に、抜群のスタイル。




すごくカッコよかった。




「…チッ。覚えとけよ!」




と、先輩はどこかへ行ってしまった。




「あの、ありがとうございました。助かりました。」




「大丈夫?俺は陸山愛翔。愛翔って呼んでよ!」




「はいっ!私は桜庭苺です。イチゴって書いてまいです。」




「ふーん、苺ちゃんね!じゃあイチゴって呼ぶわ。てか、1年だよね?だったらタメでいいよ!」




「うん。愛翔君って呼ぶね!1年だよ!…なんか…静かだね?」




「おう、今何時?」




「9時40分!」




「もう始まってんじゃん!」




「もう終わっちゃうよね…」




「じゃあ苺ちゃん、このままサボっちゃう?」



「…へ?」



そして彼は私の手を引いて走り出した。