向日葵「いや、騎士じゃなくお前に頼みがある」



『…僕にですか?』



向日葵「あぁ。
今日明日、騎士も俺も行けそうにない。
こっちでやる時間もないから…
永遠、頼めるか?」



『勿論です。』



向日葵「ありがとう。」



そのまま切ろうとすると、あっちから声が聴こえた



『……社長。』



向日葵「…なんだ?」



『…彼らには貴女が必要です。
どうか、壊れないで』



永遠はいつもと違く、弱々しく、だがはっきりとそう言った



…なんでこう、俺の周りは敏感なのだろうか



どこかで俺が壊れると思っているのか。



向日葵「…(ボソッ)"敵"になるまでは、な。」



俺の呟きは聴こえていたのかはわからないがそのまま通話は切れた。



そして、丁度運転席から声が掛かる



京「向日葵!着いたぞ」



その声に、出していたPCを閉じ、仕事用(白)スマホと一緒にバッグに突っ込み、車を飛び降りた。



後ろから雷と飛鳥がついてくるのを気配で感じながらも振り返らず病院へ入っていった