『…私は村野総合病院の者です。
実は、この携帯の持ち主が事故に遭い、重体なんです。他に身元を確認できるものが無くて…
あなたはご家族ですか?この方とあなたのお名前を教えて頂けますか?』



重体…



向日葵「私は彼の友人です
彼は桃井陽向。
果物の桃に井戸の井、太陽の陽に向くです」



『桃井陽向様ですね。ありがとうございます。
現在、桃井さんは手術を終え、麻酔で眠っています』



手術…



向日葵「…すいません。容態は?」



容態、という言葉を使ったため、ここにいる奴らは眉を寄せた



『全身打撲で右足、右腕骨折、左足は捻挫です。
ですが、頭を強く強打した為、脳に異常が出る可能性があるそうです』



脳に異常…



向日葵「…わかりました
今からそちらに向かいます」



『はい。お待ちしております』



では。と電話を切る



すると、星藍たちが一気に話しかけてきた



星藍「陽向は!?」



雷「今の病院からだよな!?」



志「容態ってそんなに悪いのか!?」



京「無事だよな、?」



ごちゃごちゃと言ってくるが、俺の頭の中には入り切らない



向日葵「一旦黙れ!説明は後だ!!

着替えてくるから、雷、京、飛鳥の誰かは車を回して表に。
志は琥珀だけを倉庫に迎えに行ってくれ、場所は村野総合病院だ。
星は着替えてから琳と騎士を連れて来い。
組長、あとはお願いします」