星藍「向日葵。」



向日葵「…発泡は許可するが殺しはするなよ」



天津組へ行く車の中、向日葵には俺が言いたいことがわかったんだろう。すぐに答えた



志「…哲也、いなかったな」



出発する前、哲也を探したんだろう



俺もだけど。



でも向日葵がそれを落ち込んでないし、すぐ切り捨てることをしなかった



もしも、最低な裏切り者ならば向日葵は容赦なく切り捨てる。



だから多分哲也は…



向日葵「星藍。」



星藍「えっ…?なに?」



向日葵「ついたけど。」



考え込んでいてついたことに気がつかなかったらしい



向日葵に言われ、車から降りて建物を見つめる



…虹羽組やうちの組よりは小さい方か。



建物は虹羽組やうちの組よりは小さいが、裏の世界の方では大きい方だ。



翠「いくぞ!」



和航が教えてくれたパスワードをうち、俺、親父、向日葵、志、雷、京、飛鳥、桜衣の8人は裏口から中へ入る



和航と向日葵からの情報によると、裏には人は少なく、哲也のいる可能性の高いところが近くらしい。



向日葵「ここだ。」



裏口のすぐにあった階段を上り、暫く歩いたところの部屋の前で向日葵が止まった



…ここに哲也が?



どう入る気なのかと俺らが向日葵を見ると、向日葵は何を思ったのか何も装備せず部屋に入っていった



俺らは一瞬止まったが、すぐに動き出し、向日葵のあとに続く