(回想中は空は時雨と書く。)



??「ねぇ、人探ししてるんでしょ?」



知華「えっ?誰??」



時雨「僕は時雨。
君は山中知華ちゃんだよね?」



知華「なんで知ってるんですか!?」



時雨「まあ、そんなことはどうでもいいよ。
君は兄を探しているんだよね??」



知華「君じゃなくて知華です!
お兄ちゃんは探してます!!あなたは知ってるんですか!?」



時雨「…知ってると言えば知ってるし、知らないと言えば知らない。
だから知華、君のことを教えてくれないかな?
なんとなくは知っているけど、君の兄を探す手がかりになるかもしれない。」



知華「ほんとですか?
お兄ちゃん、見つかるんですか!?」



時雨「君次第だよ。」



そう言われ、私は今まで話したこと全てを時雨さんに話したんです。」



神楽「ってことはさ、空は紫月の過去、知ってたんだ。」



空「…そうだけど?
俺はお前らも知ってると思ってたし」



知華「…お兄ちゃんはあまり自分のことを話したりしないから無理はありません。



知華「ねぇ、あなたって女の子?男の子?」



時雨「え??」



知華「だって私より年上ですよね?」



時雨「君は6歳だろ?僕は君の兄と同い年だよ。
それと、僕は女。男っぽいからなんでもいいけどね」



知華「じゃあ、時雨さん!
お兄ちゃんを探すの手伝ってください!!」



時雨「さん付けなんてしなくてもいいんだけど。

まぁ君の兄、山中紫月探しは手伝うよ。
ここまで聞いたし、割と人脈は広い方だしね」



それで、私は8年間ずっとお兄ちゃんを探していたんです。」