知華「これは10年くらい前の話です。



_____________________________________



母「うるさいのよ!!」バシンッ



私の母親は何かイラつくことがあると私たちに当たった



知華「ふぇぇぇぇん!!」



当時4歳だった私はどうすることも出来ず、ただただ泣いていた。



紫月「お母様、ごめんなさい。
ちかは殴らないで。お願いします」



お兄ちゃんはいつも私を庇い、そしていつもお母さんに謝っていた



お父さんは仕事人間で毎日朝早くから夜遅くまで帰ってこなかった



帰ってこない日も多かった



だからこの時の私は虐待を受けていることをお父さんは知らないのだろうと思っていた。



紫月「お父様、お帰りなさい。」



お兄ちゃんは毎日お父さんが帰ってきたらそういうがお父さんはただいまも言わなかった。



当時6歳だったお兄ちゃんはお母さんが何もやらないから家事全てをやっていた。



いつも私を庇い、それとは別に殴られ、身体はボロボロだけど家事だけは手を抜かなかった。



そんなお兄ちゃんを見ていたから私は5歳になってからは家事を手伝うようになった



けど、昼間はどうしてもお母さんと2人きりになってしまった。



当然お兄ちゃんは小学校に行っているから。



私達は幼稚園や保育園には一度も行ったことはない



毎日のようにお母さんから虐待を受けていてとても行ける体力がなかったからだ。