客「かっこいい!
ねぇねぇ、あの黒猫かっこよくない!?」



客「うんうん!
それにあの狼もかっこいい!!」



店に入るなり、きゃあきゃあ騒ぐ女どもは俺や空を指名してくる。



その為、俺らは…



ク「矢口!こっち指名!!」



ク「宇佐見!!こっちから指名だ!」



クラスメイトたちに呼ばれ続け、この2時間休みなく、俺らは教室を行ったり来たりしていた。



輝「…いらっしゃい。
注文はどれにすんだ?」



狼という設定な為、敬語ではなくタメでクールに話せとクラスの奴らから言われ、俺は口調を崩して喋る。



客「えっとぉ//
この、しろうさぎパフェくださぁい//」



甘ったるいうざい声で頬を赤くする女は上目遣いで見上げてくるため、正直うざい。



つーか、きもい。



俺は元々ポーカーフェイスが得意だから顔は無表情で「…了解」といい、厨房へ引っ込んだ。



……元々の人間不信のせいで人が多いのでも気持ち悪いのに大嫌いな女までたくさんいるため、吐き気が襲ってくる。



ほんと、気持ちわりぃ…



よく空はあんな奴らに笑顔向けれるよな…



空の黒猫設定は人懐っこい笑顔で、僕っ子。ついでにギャップとして敬語という設定だ。



…元々ポーカーフェイスなのに人懐っこい笑顔が作り笑顔でも作れる空はほんとにすごいと思う。



中から空を見てみると、本当に設定通りの黒猫だ。