ガチャッ



ガンッ



バタンッ



円「……話す気になった?」



こいつっ!



俺がこうなることを全て分かった上でやってやがる。



昔っからお前は!



向日葵「ッ!言うわけないだろ!!」



お前に教えて何になる!!



円「言えない理由は?
そこまでして、言いたくない理由は??」



向日葵「…お前らを信じていないからだ。
信じられるのは琥珀と陽向。それだけだ」



青星を信じる気など最初からない。



こんなところ潰れればいいんだっ!



円「お前は、"秘密"をその信じているという陽向、琥珀にさえも話していない。
そうだろ?」



…言うわけないだろ?



向日葵「あいつらは"俺"とは違う。
あいつらは"こっち"で生きていればいい

"俺"はそれを望む」



あいつらは、今だって"こっち"のほうが安心出来ると思っているだろう



それならそれでいい。



元々、あいつらは"俺"とは別の世界の人間だ



円「…何も話す気はないのか。
お前は、このまま何処かへ"消える"つもりか?」



……"消える"?



向日葵「………それも、いいな。」



消えられればどれだけ楽だろう。