円「…へぇ。凪と神楽が生き別れた兄弟ねぇ」



志「ここで再会したのも、偶然じゃなくて"必然"だったのかもな。」



雷「…確かに。

でも、2人とも"あの火事"の被害者遺族とはなぁ」



飛鳥「結構大騒ぎだったよな。
もう10年も前だっけ?
あれは今でも覚えてるよ」



京「確か、"死者4名、重傷者1名、軽傷者3名でその他の客は全員怪我一つなし"だったっけ?

何百と人がいて、どうしてたった数人だけこんなになったんだ。って当時めっちゃ思ったし」



飛鳥「"放火"なのに、犯人もまだ捕まってないらしいしな。」



12月25日、午前4時。



まだ朝日も昇っていない暗い時間、俺、ココ、雷、京、飛鳥の5人はワインを煽りながら話をしていた。



他の青星たちや先代たちは既に自室で眠っている



俺たちは2、3時間仮眠をとってから、自然とここへ集まった。



そして、今話していた話題は、凪と神楽が被害にあったという"10年前の火事"の話だ



大きな高級ホテルだったあのホテルは、今ではデザインを変えて新しいホテルとなっている。



当時俺は、あのホテルの近くに住んでいて、ホテルが火事になったのも家からずっと見ていた



泣き叫ぶ子供の声や救急車、消防車の音、色々な音が混ざって凄く印象に残った