私の涙が止まったのは、あれから30分後だった。



星藍「はい。濡れタオルね
これ、目に当てて?」



琳歌「…ッ……うん。ありがと」



ここの間取りを覚えている星くんは、濡れタオルを作って渡してくれる。



それを受け取り、目に押し当てる



…冷たくて気持ちぃ〜



1、2分ほど当てて、目からタオルを外す



星藍「うん。腫れてないよ、大丈夫」



大丈夫かな?と星くんの方を向くと、ニコッと微笑んで答えてくれる



私もそれにニコッと笑って応えると、隣から不機嫌そうな声がかかる



騎士「…おい。俺には礼ねぇのかよ?」



これ。と私の涙で濡れたシャツを指さして言ってくる



うっ……。



琳歌「うわぁ!ごめんね!!
シャツ貸すから、着替えてきて!!
ほら、早く!!」



わざと慌てているフリをして、奥から持ってきたシャツを渡して、奥の部屋へと押し込む。



琳歌「ふぅ…」



うわぁぁー!



騎士に泣き顔見られるとか、!!



最悪だっ!!



あー!もう!!めっちゃ顔ぐちゃぐちゃじゃん!!



泣いたからか、耳も鼻も赤くなってるし…



まぁ、星くんのお蔭で目は腫れなくてすんだけどさ!



うわ!そういえば、とーくんとくーくんもいたんだった!!



あー、もう!最悪すぎる!!