陽向「うわっ!!でっかー!」



真冬の朝7時。



俺たちは初代の別荘へ来ていた。



先代集合や現青星の奴ら全員が入りきる別荘で、何階まであるんだ?というくらいの大きさだ。



まぁ、俺は海外とか、向日葵について行ってとかで色んな建物を見てきたから、あまり大きいとは思わないが、この別荘は青星の倉庫の約2倍くらいの大きさだ。



俺の感覚が麻痺しているだけで、陽向の反応が当然なんだけどな。



伊織「だよなぁ?
俺も初めてきた時、めっちゃ吃驚したし」



彼方「そりゃあ、これだけ人数が入るからな」



陽向「これ、いくらぐらいなんだろ…」



紫月「まあ、ホテル付きですから余裕で億は超えるでしょうね。」



凪「…これを買った初代って、、。」



神楽「なんでも、設計は初代幹部がしたらしいよー?」



陽向「へー。」



幹部全員が持ってきた荷物も運ばず、別荘への通り道のど真ん中で別荘を見上げて口々と話す。



…下っ端たちが荷物運んでんのにお前らは、、



はぁ…



俺は深く白い息を吐いて、手袋をつけたままコートのポケットに手を突っ込んだ。