僕はというと、雑談している伊織たちを見ている向日葵の横に座って、たまに雑談へ入っている。



向日葵は何もせず、ただ琥珀と陽向を見ている



向日葵は前にもそんなことをしている時があったが、今みたいに心ここにあらずみたいな感じではなかった。



…何かがおかしいんだ



………みんなそれに気がついていても、陽向が記憶喪失だからとかそうゆう風に思っている



でも、僕はなんだか違う気がする。



…それでも、僕には何も出来ないんだ



下手に首を突っ込むより、放って置いた方がいい気がする



だって、向日葵のそれをどうにか出来るのは琥珀と記憶を取り戻した陽向しかいないと思うから。



…だから僕は気づいていないフリを続けるんだ。



神楽「…あ!ねぇ、今年のクリスマスパーティーはどうするの?」



向日葵から目を外し、幹部室を一周見渡してからいつものようにみんなに話しかける。



彼方はプリントが終わったのか、疲れた顔をして、1人用のソファーへ座っていた。



「「クリスマスパーティー?」」



雑談をしていた琥珀と陽向が不思議そうな顔をして僕に聞き返す



神楽「うん!
毎年ね、青星では伝統行事になってて、初代が建てた別荘で、クリスマスパーティーを開くんだ。」



紫月「強制参加ではありませんが、パーティーには先代たち全員が集まるので、結構盛り上がるんですよ」