…それを知って、僕たちは正統派の族へとの交流を図った。



………僕たちが青星と同盟を組んだのも、本当は全部姉ちゃんを見つけるためだ」



…僕たちは青星を、彼方たちを利用したんだ。



同盟を解除されるかな…



……それくらい最低なことを僕たちはした。



許してもらえるなんて思ってない



彼方たちに何を言われようが、僕たちは姉ちゃんを探すだけが目的なのだから。



神楽「…凄いねー」



「「は?」」



僕が話し終わり、沈黙が続く中、いつものように軽い口調が聞こえ、思わず顔を上げた



青「何言って…
僕たちは利用してたんだよ?」



神楽「うん?
利用ってか、姉ちゃんの情報が欲しかったんでしょ??


普通、捨てられた姉がいるって聞いたら相手に嫌われてるって思うでしょ?」



そりゃあ…



白「俺たちだけ当たり前の生活を送ってたんだから、恨まれて当然だろ」



姉ちゃんは悪くないんだから。



神楽「うん。
でも、そう思ってるのに姉ちゃんを探すんでしょ?


恨まれてるって思ってるのに、何年も自分より姉ちゃんのこと優先して、族まで創ったんでしょ??

凄いじゃん。僕はそんなことまではできないよ」



青「そんなこと…」