「僕たちは僕たちが出来る範囲で姉ちゃんを探す。」



どんなに危険なことでも、姉ちゃんがあったことよりは全然だ。



「父さんは何か新たな情報が入ったら教えて欲しい。


…それ以外は何も口出さないで。
犯罪だけはしないから」



………そして、僕たちは時間が許す限り県内を走り回った。



手がかりなしで探して2年。



僕が中2、白が中3



僕たちは族を作ることを決めた



思い切り表の普通の生活より、そっちの表世界の方が情報が集まると思った



だから僕たちは白牙と黒鬼を作った。



元々、護身用に空手を習っていたし、軽く路地裏等で喧嘩をしてみたが、普通にいけた



だから、僕たちは喧嘩で有名だった北と東に行った。



僕たちが別れたのは、少しでも情報範囲が上がると考えたから。



白は北で僕は東。



白は高校入学と同時に白学を受験した



僕は転校はしなかったが、ちょくちょく東へ行き、仲間を集めた。



そんな日々が続いて数ヶ月、僕たちは白牙と黒鬼を創った。



僕たちが生まれ育ったのは中央で、実家もこのすぐ近くだ



だからブルースターのことも知っていたし、入ることだって出来た。



それでもそれをしなかったのは、下っ端だと情報が集まらないと考えたからだ。



どうしても、幹部クラスじゃないとダメだった



……族を創って1年半、わかった情報は"黒がこの世界に関わっている"ということだけだ。