「夜明黒。白の双子の姉で僕の姉、だよね?」
そう問いかける僕の顔は、多分無表情に近かったと思う。
父さんの声の震えで動揺が目に見えてわかったからかもしれない
もしかしたら、ほんとに父さんが捨てたの?と写真をみた父さんの顔で思ってしまったから。
「なんで…っ。
何処でそれをッッ!!」
ありえない。と父さんの顔にはっきりと出てる
ずっと隠していたんだよね?
だから僕たちが知ってることに、ありえないと言えるんだよね?
「…この前、父さんの着替えを用意する時に、たまたま書類を倒して、間にあった写真を見つけた。」
書類に挟んでいたことは見に覚えがあるんだろう
あれかっ!と呟いた。
「それからずっと気になってた。
だってそうだろ?
父さんに母さん、そして俺。
じゃあ、もう1人の子供は?
俺が産まれた時の写真で、青は産まれてない。
それに俺はこんな写真持ってない。
そうなったら、どう考えても隠していたという答えしか思いつかなかった。」
「………。」
「それで一つの考えが浮かんだ。
ありえない。って思った
そんなわけない。って思いたかった」