僕たちは信じた。



「……わかった。お前たちも座れ」



目だけ僕たち2人を暫く見て、父さんはPCを閉じた



父さんに言われた通り、僕たちは父さんの正面の椅子に座る



……向かい合って話すのは何年ぶりだろう。



ちゃんと顔を見たのも、本当に久しぶりかもしれない。



「…父さん、これから聞く事は正直に答えて欲しい。」



「僕たちは真実を知りたいだけなんだ。」



白の双子の姉だと判明した今、姉ちゃんを捨てたことは事実だ。



理由は予想がつく。



でも、予想じゃダメなんだ。



僕たちは張本人から聞かないと真実ではないんだ。



「…わかった。答えよう」



僕たちが真剣なのがわかって、父さんも僕たちを目に捉える。



「ありがとう。

…じゃあ、まずはこれ」



白がポケットからあの写真を出し、父さんに向けて差し出す。



それだけで、父さんの顔色は一気に変わった。



「なっ!?…なんでこれを、!!」



その顔は、困惑と驚きに染まっている。



基本無表情のこの人を、たった写真1枚でこんなに変えられるのか。



何故か、僕は今までにないくらい冷静だった