葉亮「は!?一度も!?」



「「あぁ(うん)」」



彼方「お前らは何処まで掴んでるんだ?」



青「…今から全部話すよ。



その週の土曜日、父さんが家に帰ってきた。



いつもみたいに特に僕たちに話しかけることはなく、PCをしている父さん。



いつもなら僕たちもそれを邪魔しないよう、基本は部屋で勉強をしている



だが、今日は違う。



「…父さん。」



僕たちは座っている父さんの横にたち、父さんに話しかける



「…ん?………あぁ、何だ?」



声に反応して、一度僕たちを見たが、特に興味無さそうにPCへと顔を戻す



そんなことはもう何年も続いているから慣れているし、Limaもそうだったから特には気にせず、再び声をかけた。



「……今、時間いい?
大事な話があるんだけど。」



毎日一応帰ってくる母親ではなく、月に一度帰ってくるか来ないかの父親へと話すのは、いくら冷酷でも子供を捨てるような親ではないと信じているからだ。



母親なら可能性は高い。



もしかしたら父親が捨てたかもしれない。



それでも、ここまでちゃんと育ててくれたのは父さんだから。