こんな真っ昼間に、しかも平日に、小学生と中学生が喫茶店にいるなんて、傍から見たらおかしい光景だ。



「…てかさ、どうやって聞くの?」



互いに珈琲を一口のみ、さっそく本題へ入る



「まさか、正直にこの子供は誰ですか?とか聞かないよね??」



これが俺の双子なら、どう考えてもそんなこと聞くのはおかしいだろう。



俺がここにいて、その子はいないなんて…



それを悟られないように聞くには、直球では聞けない。



「……あのさ、こうゆうのはどうかな?


'この子供って、俺の双子ですか?
どうして?って聞かれたら、

実は、両親が青が産まれてからすぐに離婚して、この子だけ女だから母親に引き取られたんで、生き別れたんです。
その頃のことまだ小さくて俺らは全然覚えてないんですけど、最近になってこの写真を父の部屋で見つけて…
その時は双子だってことも知らなかったんですけど、父に問い詰めたら俺の双子だって言われて……

でも、どうしても、名前は教えてもらえなくて。


いくら両親が離婚して別れたとしても、俺にとっては大切な片割れなんです。
お願いします。この子の名前を教えてください。'



って感じでどうかな?」