白「……それから数日後、俺らは学校をサボり、村野総合病院へ向かった。



サボったのは、その週の土日のどちらかに父さんが帰ってくるからだ。



…病院に入り、まずは受付へ向かう



「あの、すいません。」



「はい。どうなさいましたか?」



「…僕たち、ここで看護師をしている村野七菜子さんの知り合いで、今日会うことになってるんです。

時間、決めてなかったのをここに来る途中に思い出して、急いで電話したんですけど、もう仕事で電話に出なくて…」



「…多分、仕事ですぐには出られないですよね?
なので、休憩時間を教えてもらえますか??」



2人でここに来るまでに打ち合わせした通りに話す。



会うことになってる。知り合い。と言えば俺たちは子供だし、違う病院で世話になった子供だと思うだろうという、青の考えだ。



「お名前は?」



「夜明です。」



「わかりました。
確認しますので、少々お待ち下さい」



Limaが事前に村野七菜子さんに連絡をとってくれたらしく、夜明と言えば来てくれると言っていた。



「確認が取れました。
村野は今から1時間後に休憩へ入ります。それまでどちらにいらっしゃいますか?」



「じゃあ、1時間後にここの屋上で待ってますと伝えてください。」



ぺこりと頭を下げて、病院を出る



1時間も病院にいても特にすることはないから、近くの喫茶店へ入る