青「…だけど、戸籍にその子供はなかった。



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普通ならそれできょうだいではないと思い、違う可能性を考えるだろう。



それでも、僕らはきょうだいだと確信していた



「…戸籍にないのは、元々捨てるつもりで産んだから。
捨てるなら戸籍なんてない方が捨てやすいし、もしもその子供が見つかったとしても、戸籍が無ければ違うと言える。」



「だろうね。

でも、戸籍がないなら今度は何処を調べる?
名前さえ分からないし、そもそも付けられたかどうかも分からない。」



「……せめて名前が分かれば情報屋にでも聞けるんだけどな。」



名前も、容姿も分からないんじゃ、探しようがない



元々期待はしていなかったが、初っ端から壁にとぶつかった。



「………あっ!」



そうだ!これなら!!と色々考えていた頭をバッとあげて白へと顔を向けた



突然声をあげた僕に白はなんか思いついたのか?と首を傾けた。



「ほら!母子手帳に生まれた時の看護師や医師が書いてあるでしょ!?
その人たちの住所を情報屋に教えて貰って聞きに行けば!」



名前がわかるかも!!



十数年前だからその病院にいる可能性の方が低いし、名前で探してもらうなら情報屋に頼んだ方が早いし。