神楽「…で、話してくれるの?」



俺、青を中心に他が囲むようにソファーへと座った。



白「…別に面白い話じゃねぇよ?」



ほんと、胸糞悪い話だしな。



紫月「生き別れたって聞いた時点で面白い話なわけないでしょう?
それくらいは分かってますよ」



紫月の呆れたような言葉に青以外の全員が頷く。



はぁ…



白「……わかった。



あれは俺が中学1年で青が小学6年の時だ



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俺んちは父親は組をやっていて、母親は昔から遊んでばっかな最低なやつだ。



俺が家事をやれるようになってからは、大抵家に親はいなかった



父親は組に籠りっぱなしで1ヶ月に一度帰ってくるか来ないかくらいだし、母親は一応帰ってくるが家事も全くせず、ただ着替えする為だけに帰ってきていた。



中学の頃、俺は空手部に入ってて、青も空手教室に行っていた



だから、その頃帰るのは俺の方が早かったくらいだ。



そんな毎日が続いて数ヶ月、家に一本の電話が掛かってきた



「…はい、もしもし?」



『…あ、若ですか??』



その電話は組からだった



「え、あ、はい。
白ですけど…どうかされたんですか?」