明「…向日葵が、暴れる寸前だから。」



「「「「!!?」」」」



…嘘はついていない。



事実、今向日葵が出たら暴れるだろう



陽向という"家族だった"彼が傷つき、おまけに記憶喪失?とかになったろ?



そのせいで、向日葵は彼を傷つけた奴(轢き逃げ実行犯)を今すぐにでも殺したい気分らしい。



…だったらさっさと殺せばいいのに。



向日葵にそう言ったら、ハルさんとかいう警察の人間にムショの前に連れていくと約束したから。と殺気立った声で言われた。



このままではあいつを殺しかねない。疲れた。殺したい。死にたい。



実際、脳の中?での会話は声だけでしか会話せず、面と向かって会ってはいない



ただ、意識だけだから体は寝ている状態だ。



だがオレは長年向日葵を見てきた為、向日葵がその時どんな顔をしているのかがすぐに想像ついた。



…あいつはポロポロと涙を流しながら、心臓部分を掴んで苦しそうに、吐き出した言葉だったんだろう。



本物の瞳が、奥深くで崖っぷちで耐えている真っ暗な闇に染まった瞬間。



一その時こそ、人格全てが壊れる。



壊れたらもう。戻ることは出来ない



オレはいつだって、、たとえ向日葵が壊れたとしても、オレだけは必ず向日葵を止める。



……向日葵には命を預けたから。