琥珀「!なら、俺だって…っ!」



辞めなくてもいいだろ?と言いたかったのだろうが、ひまちゃんを見て息を呑んだ。



向日葵「俺は既に青星を辞めてる。
光陰を辞める必要はない

それに、お前には陽向を見張って貰わなければ困る」



龍舞としてのひなくんではなく、記憶喪失であるひなくんを見張って貰う。と言う意味だ



琥珀「陽向なら、俺じゃなくたって!」



彼方たちだっているだろ!?と言葉を続けた。



……この言葉は私にとっても、ひまちゃんにとっても嬉しい言葉だっただろう。



しかし、今だとひまちゃんは嬉しくない。



向日葵「…秋には悪いが、俺はあいつらを仲間と思うことも、信じることも、この先一生かかってもない。

俺にとって、あいつらには陽向を預けられる安全なところじゃない」



ひまちゃんは何に対しても慎重で、臆病だ。



普段のひまちゃんを見ているとそうとは思えないだろう



でも、私はひまちゃんの弱いところを少しは知ってるんだ。



ひまちゃんは自分自身のことだと適当でどうでもいい、って感じだ



でも、それがこーくんやひなくんのことになると、慎重だし、臆病だけど、全てにおいて素早い。



ひまちゃんが私たちに話せない秘密があるのも知ってる



でも、ひまちゃんはそれを話さなくても私たちを信頼し、仲間だと思ってくれてる。