………。



神楽「俺の名前は水無月 神楽。」



…水無月(ミナヅキ)、ね。



神楽「…俺の兄貴、俺と年子の兄の名は、」



凪「水無月 凪。俺だ」



「「「「「「「「!?」」」」」」」」



まさか、そうとは思わなかったろ?



…俺も、起きた時は嘘だろ?って思ったしな。



まさか、探していた弟がこんなに身近にいたとはな



雷「じゃあ、神楽と凪は血が繋がった兄弟!?」



伊織「ちょ、2人が兄弟ならもう1人の兄も同じだろ!?
凪は死んだっつって、神楽は行方不明っつっただろ!?どっちが本当なんだよ!」



神楽「それは凪が正しいよ。


元々、俺が記憶曖昧になったのは兄ちゃんが死んだと聞かされたから。

そのショックで記憶が混乱したから、死んだではなく行方不明という認識をしていたってわけ。」



凪「…俺の場合、曖昧になったのは殴られて気がついたら唯一生きてる弟が死んだかもしれないと認識したから。
先に殴られたのは神楽だし、出血もしてたからな。

もしかして、と思ったら頭が混乱して兄貴の死んだことは記憶に残ったが、死んだかもしれない弟と一緒の記憶である兄貴の名前も忘れたってことだな。」