【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

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 別れが曖昧になってしまったが、警戒を怠らずに車を走らせた。

何となく話題が見つからなくて黙ったままでいると、行きと同じように隣に座っていた結が不意にこちらを向いた。


「大丈夫かー露李」


気を遣ってくれているのが分かって、露李も笑い返す。


「私は大丈夫です。後、あの。私を呼んでくれて、ありがとうございます」


眩しいような結の笑み。

金色の髪がふわりと舞ったと思うと、ぎゅっと身体が温かくなった。

抱きしめられていると分かると猛烈に恥ずかしくなったが、その腕から逃れようとは思わなかった。


「約束だからな、露李。お前は何があっても、俺達の傍に戻ってくるんだ」

「…はい」


水無月とは違う安心感と、絶対の信頼。

結の傍は温かくて、心地よい。


しばらくそのままでいると、萌黄の気が車内に飛んだ。


「ん?何だー?」


暢気な声を上げたが、すぐに青くなる。


「【何してんの結。距離感おかしくない?…ざっけんじゃねぇぞ結!】


文月の声と、間を置いて理津の声。

露李には聞こえていないようで、すぐに真っ赤になる結だった。