結の腕の中で露李は目を開けた。
温かい。
「溜め込みすぎだ、バーカ」
顔を上げると、結が笑っていた。
「私、私はお祖母様を──」
「殺してねーよ。あれは限界だったんだ。蝕まれ過ぎたんだよ」
「はい…」
不安定な自分に嫌気が差した。
だが、
「露李──」
泣きそうな顔の疾風と理津の顔が目に入った。
「ごめん、皆」
心配かけて。
そう言うと、文月が諦めたような笑顔で露李の頭に手を置いた。
「…降参だよ、露李ちゃん。君の危なっかしさはお墨付きだね」
そんなところで、とは思ったが、エヘヘと笑ってみる。
「ごめんね静くん。怖かったよね」
「す、少し…でも、大丈夫ですっ」
拳を作って身を乗り出す静に露李は微笑んだ。
可愛い、それに尽きた。


