静を四人で慰めているのを狸寝入りで聞きながら、露李は小さく笑った。
──何だ。案外ちゃんとお兄さんやってるじゃん、疾風も理津も。
それにやっぱり、守護者の皆の絆は固い。
そう思っていると、さっと自分の上に陰がさした。
「……それで、露李ちゃんはいつ目を開けるつもりなのかな?」
──怖っ。何この人!
「あ、の…気づいてたんですね」
「うん。静が話し出した辺りからね」
全部じゃないですか、と苦笑いを浮かべながら起き上がると、パーフェクトスマイルな文月が露李を見ていた。
「うお、露李起きてたのか!?」
「すみません起きにくくて」
驚く結に説明しつつ、静に目をやる。
「力じゃなくて静くんの観察眼とか、言葉とか。全部支えになってるよ。いつもありがとう」
「……露李先輩」
静が照れたように笑う。
「やっば、天使だ……」
そう呟きながら、突き刺さる計四つの視線に一言。
「何でそんな凝視するんですか。何か悪いこと言いました?」
「いや、」
結がそれだけ返し、静の肩をガッと掴んだ。
「俺も言われてーな!!何だお前静!!」
「理不尽です~!」
ゆさゆさ揺さぶられている静を見て呆気にとられていると、疾風が露李の手をとった。
「何、疾風」
「……。俺も、言って欲しいのだが」
「は?」
「俺も。静だけずりーよ、なあ姫」
すぐに理津も加わり、頭にハテナが飛ぶ。
ええっと困って文月に助けを求めると、困り笑顔が返ってきた。
「とりあえず、明日も厳戒体勢ってことで。……はぁ、寝よっか」
終始いつも通りな彼等だった。


