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結、文月、静の三人は風呂から出て部屋の前に戻り、結が障子に手をかけた。
が、開けない。
「どしたの、結」
「いや、何か音がしねーんだけど…」
表情を曇らせ、三人で目配せをしてから勢いよく横に引いた。
しかし中の状況は想定したどの光景とも違っていた。
「……コイツら~~」
理津と疾風が真ん中に露李を挟んで、三人ともすやすやと眠っていた。
気持ち良さそうな顔が逆に腹立たしい。
しかもか。
「これ、結界だね。周到だなぁ」
「感心してる場合か。早く入んねーと凍え死ぬぞ」
薄く紫色の膜が張ってあるのを指で文月がつつき、微笑んだ。
「静と俺で破る。文月は下がってろよー」
ハイハイ、と文月が離れるのを確認してから、結は腕に翡翠を纏った。
同様に静も困り笑顔で萌黄の鎖を身に纏う。
「さーん、にー、いち!」
「破!」
溶けるように膜が無くなる。
「誰だ!?」
それと同時に弾かれたように理津と疾風が目覚め、臨戦体勢をとった。
「結様だ、バーカ!」
「てめぇ、驚かせんなよ!」
理津が吠えたところで、文月がズイと前に出る。
「驚いたのは俺たちだよ、理津。それに疾風」
完璧にコントロールされた声が恐ろしい。
理津が目を見開いて口をつぐんだ。
疾風は黙って俯く。
「静、早く入って?」
「はいっ」
──どうしようっ。
素早く障子を閉めた静は恐る恐る文月を見上げる。
──寒いから入りたかったのに今はすごく出て行きたいです!
「そうだねぇ二人とも。とりあえず咄嗟に戦える体勢になったことは褒めてあげるよ」
「あ、ありがとうございます…」
「でも閉め出すなんて酷いなぁ」
「すみませんでしたっ!」
うんうん、と文月が黒い笑顔を引っ込める。
「つーか露李、よく寝てんなー。布団とかどうしたら良いんだー?」
露李の寝顔を見つつ何だか嬉しそうに笑いながら、結は首を傾げた。
ここぞとばかりに静が挙手する。
「あ、あの。僕、桜木さん探して聞いてきます」
「おー、サンキュ。たぶんその辺にいてくれてるだろうから頼んだ」
結の声を背後に聞きながら、静は再び部屋を出た。
結、文月、静の三人は風呂から出て部屋の前に戻り、結が障子に手をかけた。
が、開けない。
「どしたの、結」
「いや、何か音がしねーんだけど…」
表情を曇らせ、三人で目配せをしてから勢いよく横に引いた。
しかし中の状況は想定したどの光景とも違っていた。
「……コイツら~~」
理津と疾風が真ん中に露李を挟んで、三人ともすやすやと眠っていた。
気持ち良さそうな顔が逆に腹立たしい。
しかもか。
「これ、結界だね。周到だなぁ」
「感心してる場合か。早く入んねーと凍え死ぬぞ」
薄く紫色の膜が張ってあるのを指で文月がつつき、微笑んだ。
「静と俺で破る。文月は下がってろよー」
ハイハイ、と文月が離れるのを確認してから、結は腕に翡翠を纏った。
同様に静も困り笑顔で萌黄の鎖を身に纏う。
「さーん、にー、いち!」
「破!」
溶けるように膜が無くなる。
「誰だ!?」
それと同時に弾かれたように理津と疾風が目覚め、臨戦体勢をとった。
「結様だ、バーカ!」
「てめぇ、驚かせんなよ!」
理津が吠えたところで、文月がズイと前に出る。
「驚いたのは俺たちだよ、理津。それに疾風」
完璧にコントロールされた声が恐ろしい。
理津が目を見開いて口をつぐんだ。
疾風は黙って俯く。
「静、早く入って?」
「はいっ」
──どうしようっ。
素早く障子を閉めた静は恐る恐る文月を見上げる。
──寒いから入りたかったのに今はすごく出て行きたいです!
「そうだねぇ二人とも。とりあえず咄嗟に戦える体勢になったことは褒めてあげるよ」
「あ、ありがとうございます…」
「でも閉め出すなんて酷いなぁ」
「すみませんでしたっ!」
うんうん、と文月が黒い笑顔を引っ込める。
「つーか露李、よく寝てんなー。布団とかどうしたら良いんだー?」
露李の寝顔を見つつ何だか嬉しそうに笑いながら、結は首を傾げた。
ここぞとばかりに静が挙手する。
「あ、あの。僕、桜木さん探して聞いてきます」
「おー、サンキュ。たぶんその辺にいてくれてるだろうから頼んだ」
結の声を背後に聞きながら、静は再び部屋を出た。


