【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

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 辺りが暗くなった頃、部屋の前に人影が立った。


「失礼します、露李様、守護者様。お夕食の準備が出来ました。どうぞ広間へ」


桜木の声だ。


「分かったわ」


そう答えて立ち上がり、障子を開ける。

怯えた顔の桜木が露李を見下ろした。


「ごめんね、桜木」


思わず言葉が口をついて出た。

桜木が狼狽えた表情を見せる。


「露李、様?」


「あ…いえ、何でもないの。知らせてくれてありがとう、桜木」


昔のようなやり取り。

はい、という返事が懐かしい。


「大丈夫かー、露李」


肩を叩いて結が前に立って歩きだす。

隣に理津と疾風が立ち、背後は文月と静が固める。

やはり厳戒体勢。

一瞬たりとも気を抜いてはいけない。


「大丈夫です」


そう答え、一歩踏み出した。