香月は祖母が連れて行き、一方で露李は克雪に連れられて一番小さな蔵の中で真正面から克雪と向き合っていた。
「かつゆき、どうしたの?」
「僕ねぇ、君のこと嫌いになっちゃった」
にっこり笑って言い放たれ、一瞬分からなかった。
「なんで……?」
「さあねぇ。その顔と髪かなぁ」
「そんなの、ずっとじゃない…」
「どうでも良いよ、そんなことは」
驚いて動けずにいると、克雪が露李の後ろに回った。
鈍い金属音と手首の冷たい感触。
「これ、なに。くさり?」
「ふふ、お仕置きだよ」
目が見えなくなる。
目隠しをされたのだと気づくのに時間はかからなかった。
「かつゆき、見えないよっ、かつゆきっ」
ジャラジャラ巻かれる音がして、腕がつり上がっていく。
身体が宙に浮く。
「かつゆきっ」
足音が離れていく。
遠ざかり、そして。扉が閉まる音がした。


