「もうしわけ、ございません……」
「謝らなくてよろしい。もう一振り行きますよ」
ぽうっと青い光が香月に打ち付けられる。
その呻き声に、頭が真っ白になった。
香月の盾になるように立ちはだかる。
「おばあさま、やめてっ!!!」
「…露李さん。どうしてここにいるのです」
「つゆり、さま……?」
苦しげに歪んだ香月の顔。
私を誘ったせいで、香月が。
「香月は悪くないの!!私がさそってっていったの!!」
「大きな声を上げるものではありません。はしたない」
「香月に痛いことしないでっ!」
「……よろしい、分かりました。克雪は何をしているのやら」
少し溜め息をつき、薫は翳した手を下ろした。
そして階段の方を向く。
「薫さん、呼んだぁ?」
「ふざけた話し方をやめろとあれほど……。まあ良いわ、克雪。露李を頼みますよ」
「良いよぉ。面白いことも見つけたしねぇ」
ゾッとするような目が自分に向けられる。
克雪を初めて苦手だと思った瞬間だった。


