突然、がらりと戸が開いた。
結と秋雨、水無月が心配そうに立っている。
「そろそろ入らねーと死ぬぞ?」
にかっと笑いながら結が中に入れと手で示す。
水無月の視線は真っ直ぐに朱音を貫いていた。
射抜くような眼差しだった。
「貴様……何をしていた」
「兄様、そんな怖い顔しないでっ。お話してただけだよ」
縁側に寄って行きながら、途中で置いてあった髪飾りを付ける。
露李の髪の上でしゃらんと音をたてて揺れた。
「秋雨さんも。中でお話ししますから入りましょう?朱音さまも!」
「わ、私のことも気軽にお呼びになって!」
「えっじゃあ、朱音さんで!」
慌ただしく入りながら、楽しそうに笑顔を浮かべる露李だった。


