「もうっ、」
にやにや笑いに反抗しかけるが、やめる。
銀色の光が三つ、部屋の空いたスペースに現れたと思うと。
「え!?」
さっき呼んだばかりのはずの秋雨たちが跪いていた。
「姫様の直々のお呼び出し、心から嬉しく思います」
「えーと、宵菊さん…?」
「姫さん目覚めたんだなぁ!嬉しいぜぇ」
「睡蓮さん…速いですね」
「当たり前だ。露李姫の声とあらばすぐに参る」
至極当然のように、そして大真面目に言う秋雨にアハハと笑う。
「そういうことだ露李分かったか」
「はい…」
理津の顔に少しムカつくも意気消沈。
不思議そうな顔をする秋雨たちだった。


