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バレンタインも終わり、残るは委員長の問題だった。
変わらず仲良く楽しく過ごしているが、油断は大敵だ。
「神影さん、今日はどこか寄る?」
最近は守護者と一緒に昼食も食べていない。
二人で中庭で食べたり食堂に行ったりしているので、この頃付き合っているのではという噂も立っている。
六時間目の授業を終えて、ホームルーム後すぐにやってきた委員長は、いつもと同じ優しい笑顔で露李を誘った。
「そうだね、すごく綺麗な実がついているところを見つけたの。赤い実に霜がかかっていて綺麗だったから、一緒に行きたいかな」
「分かった。じゃあ案内頼むよ」
「もちろん」
───気が進まない。
疾風と理津の視線を感じながら、露李は委員長の背中を見つめて溜め息をついた。
バレンタインも終わり、残るは委員長の問題だった。
変わらず仲良く楽しく過ごしているが、油断は大敵だ。
「神影さん、今日はどこか寄る?」
最近は守護者と一緒に昼食も食べていない。
二人で中庭で食べたり食堂に行ったりしているので、この頃付き合っているのではという噂も立っている。
六時間目の授業を終えて、ホームルーム後すぐにやってきた委員長は、いつもと同じ優しい笑顔で露李を誘った。
「そうだね、すごく綺麗な実がついているところを見つけたの。赤い実に霜がかかっていて綺麗だったから、一緒に行きたいかな」
「分かった。じゃあ案内頼むよ」
「もちろん」
───気が進まない。
疾風と理津の視線を感じながら、露李は委員長の背中を見つめて溜め息をついた。


