「え、ええと……親同士が仲良くて、」
「へえ、一緒に海外なんてそんなに仲良いんだ?」
「でも風雅先輩と大地先輩と、あと中等部の知恩くんも一緒だったって聞いたけど。全員仲良いの?」
いまいち納得しないようなので途方に暮れる。
どこまでが自然なのかラインが分からない。
「えーと…」
「親戚なんだよ。な?」
いつの間にかやって来た理津が露李を後ろから抱き締める。
それだけで黄色い声が上がった。
「水鳥くん、神影さんと付き合ってるの!?」
「んー?どうかな」
「理津、どうかなじゃないでしょ誤解されるようなこと言わないで」
「言ってくれるねぇ。傷つくなぁ」
「あんたにそんな繊細な心存在しないでしょうが」
ばーか、と口の形だけで理津が言う。
むっとして睨むと、ぽんと頭に手が置かれた。
「おい。まずお前は荷物を置いたらどうだ」
疾風だった。
いつもの呆れた顔でこちらを見ている。
「はい」
返事をしてやっとのことで彼女たちから逃れた。


