【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく


「どういうことだ、それは」


疾風が真剣な顔で水無月を見つめた。


「何か心当たりでもあるのか?」


「ああ、ある。存分にな」


「勿体ぶんじゃねぇよ。重大なことなら早く言いやがれ」


剣呑な表情で理津が水無月を睨む。


「貴様ら……分からないのか?」


「思い当たることは…」


静も考え込み、結は黙ったまま何かを考える顔をして水無月を凝視している。


「ね、ねえ氷紀。なにそれ、私のことって。もしかして──!!」


鬼の姿を見た者に心当たりがあるのか。


露李が顔面蒼白で唇を噛んだ。

それを見て頷く。


「そうだよ露李。由々しい事態だ」


「早く言え、水無月。こいつの身が危ないなら考え方も変わる」


結が促した。

水無月もそれに目で応え───。



「────露李に惚れた輩がいるに違いない」


空気が固まる。


「……は?」


一番に言葉を発したのは露李。

他の面々は唖然として目を見開いている。


「何だ、貴様その反応は。緊急事態だろう」


「どこが!?」


「どこって露李!緊急事態だよ!?お前の身柄が危ない、もっと危機感を持ちなよ!」


さも当然かのように諭してみせる兄代わりに一瞬言葉を失いかける。


すうっと息を吸い込み、



「緊張して損した─────!!!!」




その後、水無月がみっちりと露李に叱られたことは言うまでもない。