聞くべきではなかったかもしれない。 そう水無月が思い始めたとき、露李が彼の顔を見上げた。 「ありがとう氷紀」 「え───?」 「今、聞いてくれなかったら…突然知らされることになってたから」 「露李、君は」 もう覚悟を決めたと言うのか? 「そのときが来るまで、毎日を皆と過ごしたい」 呟いた言葉が、その場にいる皆の胸に重くのしかかった。