「そういうことに、なります」
ああ、全く意味がわからない。
結局自分は何をしなければいけないのか。
「いつ……?」
震える声で露李が問う。
「申し訳ありません、そこまでは存じ上げません。恐らく今治めている神の気まぐれなのです」
「何それ…」
いつか皆と離れなければいけない日が来るのだろうか。
「神になると、私は──一人なんですか?」
重い静寂。
秋雨は辛そうに頷いた。
「一歩引いて治めるために…孤高の存在にならなければなりません」
「待て、俺達はどうなる。こいつの傍にはいられないのか?」
結の落ち着いた声が響く。
「恐らく」
「っ…何だよそれ」
突きつけられた現実に、誰もが絶句した。
「露李…」
ぎゅ、と水無月が握った彼女の手はあまりにも冷たい。
「何だか……どうしたら良いか、分からなくて……」
弱々しく笑う最愛に、胸が締めつけられた。


