【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

***


「やっぱり期待通りだわ、貴方」


宵菊が森の方に逃げていくので、何かと訝っていたのだが。


「ねえ、私と取引しない?」


やはり彼女の術中に嵌められたらしい。

太い幹の一つに身体を預け、結は視線だけで何だと問う。

結の殺気のこもった瞳に宵菊は二の腕を摩った。

本気で寒気を感じたのはいつぶりだろうか。


「取引なー。内容による」


「応じてくれて嬉しいわ」



宵菊が少し安堵したように笑った。