【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

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「くっ…」


自身の呻きが露李の体に響く。


刀の音を鳴らしては前進し、後退し。


水無月と背中合わせに立って秋雨と星月夜の攻撃をかわし、また自分からも向かっていく。


戦闘不能となった睡蓮は痛みで気絶してしまった。

刀を下ろせば容赦なく星月夜の拳が降ってくる。

しかし、今の星月夜は。


「終わりです、星月夜さん」


足首と二の腕を斬りつけた。

物理攻撃の星月夜には痛いはずだ。

ついに星月夜が地面に手をつく。

そこをすかさず、露李が喉元に刃を突きつけた。


「何をしているっ、星月夜!立てっ」


水無月と戦う秋雨が声をあげるも、星月夜は諦めたように自分を見下ろす露李を見つめている。

冷たく見下ろしている─はずなのに、どこか悲しそうな露李の顔を。


「悪いな秋雨、腕斬られちゃあ俺の力の半分も出せなくなるんだわ」


「半分、あるだろう」


額に汗を滴らせながら刀を使ってを防ぐ秋雨だが、怒り狂った水無月は止められない。

この状況で笑みさえ浮かべていた。


「秋雨くん、何で本気出さないの?本当に、」


腹が立つ。


そう言った刹那、血が舞った。

秋雨がよろけた所を狙って、水無月は炎雷鬼に加えてそのギロチン紛いの刃物で足首を斬りつける。


長い戦闘で消耗が激しかったのか、立ち上がった秋雨は息が切れていた。