【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

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オレンジの光が障子越しに入って来ている。

重たい瞼をゆっくりと押し上げた。

これくらいの時間を逢魔ヶ時というのだと、昔、水無月が教えてくれたことを思い出す。


夕方。


いつの間にやら布団に入っていたらしい露李は、がばっと跳ね起きた。


「嘘っ!?」


「よう、起きたか」


起きるなり声をかけたのは疾風だ。

廊下に繋がる襖の横の壁に背中を預けて立っている。


「おそよう、露李ー。よく寝てたね」


「あ、姫様。おそようございまーす」


縁側の方には、水無月と景真。

何だか、仲良さげだ。


「おそよう…?何か、楽しそうだね」


氷紀も景真さんも、と二人を交互に見る。


「疾風。確か、私の記憶では二人喧嘩してたはずだけど」


二、三時間でこうも仲良くなれるものなのか。


「何だか知らないが、意気投合して、ああなった」


「そう、微塵も分からないよ…」


俺も分からない、と言われる。


「逢魔ヶ時…だよね」


幻想的な橙を背景に立つ水無月に問う。

何だか懐かしい思い出だ。


「覚えてたんだね」


嬉しそうに水無月が笑った。

そこへ、考えるような仕草をしていた景真が口を挟む。


「俺たちにとっての魔って何なんだろうねー」


え、と首を傾げる露李に疾風が説明する。


「守護家の人間は半妖だからな」


「あ、そうか」


忘れてた、と合点。