「うっ…」
結が唸った。
「結先輩っ…!!良かった…」
「勝手に、殺さないでよ」
痛々しい顔で文月が笑う。
しかし露李の涙は止まらない。
「ははっ、ブッサイクな顔…」
「バカ理津っ」
「そう泣くなよ…」
「露李、笑えよ。泣いてると不細工が増すぞ」
疾風がこちらを向いてニヤッと笑っている。
「余計なお世話よ」
強がりも涙声で台無しだ。
「そうですよ…せっかく守れたのに、露李先輩が笑ってくれなきゃ意味ないじゃ、ないですか」
グシャグシャの顔で笑顔を作る。
「ごめんなさい、私…皆が、」
きちんと言葉がまとまらない。
結が人差し指で露李の涙を拭いながら笑った。
「泣きすぎだろ…妖力切れだっつーの」
「泣くに決まってるじゃないですかっ、海松ちゃんなんか腰抜かしてますよ」
海松は涙を流しながら立ち上がれないようだ。
その重たい腰を持ち上げて、
「連絡してきます!」
とよろよろ走って行った。
雪がはらはらと降る中、夜が明けた。


