【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく

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「ただいま戻りました、有明様」

大きな屋敷の一室。

暗い中に五人の男女が跪いている。

その先にはやはり御簾が垂れており、見えるのは人影だけだ。


「それで?収穫はあったのか」


銀髪に眼帯の男──水無月が顔を上げた。


「風花姫は、私と同族です。私の探している娘とよく似ています」


「同族…?つまり風花姫は神影の者ではないということか?」


「いえ。あの髪色からして神影だということは確実です。それに、力がなければ風花姫に選ばれることはありません」


「へ…ぇ、風花姫ともあろう者が。何らかの形でお前の血筋の者の血が入ったか…はたまた違う理由なのか」


興味深そうに御簾の奥の人物が頷く。


「もう少し遊んでみるのも良いかもしれないがしかし…花霞の封印はどうなっている?星月夜」


「ますます禍々しい気を放っております」


星月夜は淡々と答える。


「有明様、お体の具合はよろしいのですか?」


女─宵菊が静かに尋ねた。


「良い」


素っ気なく答えたが、幾分優しさが込められていた。


「──いや、やはり。お前たちで攻撃をしかけるのも面白い」





言葉は、夜の静寂に吸い込まれて行った。