「龍ちゃん長い事ヤッてないから、あんまり誘惑しないでね―。じゃ」
形の良い唇がさらりとそんな言葉を紡いだかと思うと、ひらりと身を翻してあっという間に店の外に消えてしまった。
私達は店員さんがフライドポテトを持ってくるまで、並んでぽかんと座っていた。
野崎さんが魔法が解けたみたいに先に我に帰り、私の両肩を掴んで揺さぶった。
「くらら聞いた? 長いことヤッてないって。今がチャンスよ!」
「なに言ってんの……」
チャンスなんかじゃない。
あれは余裕だ。
余裕があるんだ。
愛されてる自信が生んだ余裕。
形の良い唇がさらりとそんな言葉を紡いだかと思うと、ひらりと身を翻してあっという間に店の外に消えてしまった。
私達は店員さんがフライドポテトを持ってくるまで、並んでぽかんと座っていた。
野崎さんが魔法が解けたみたいに先に我に帰り、私の両肩を掴んで揺さぶった。
「くらら聞いた? 長いことヤッてないって。今がチャンスよ!」
「なに言ってんの……」
チャンスなんかじゃない。
あれは余裕だ。
余裕があるんだ。
愛されてる自信が生んだ余裕。



