部活を終えて 急いで家に帰った 「ただいま!」 「おかえり」 …? 「お母さん?泣いてる…?」 お母さんの目が赤かった 「泣いてないよ? 雪…急いでどうしたん?」 「あっ…約束あるんよ」 「……………春人くん?」 そう言ったお母さんの瞳にはまた 涙が滲んでいた 「お母さん!?大丈夫!?」 「大丈夫やから…、春人くんに会いに行くんやろ?」 「そうやけど…」 「はよ行き!」 「でも…」 「早よ!」 「わかった…っ」 何かがあたしを急かすように 駐車場に走った